TOYOTA YUI Project

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まあ、
イノベーションです

AR-HUD開発リーダー

鶴田 有樹

鶴田 有樹

難しいです、難しいです、難しいです

開発中のARヘッドアップディスプレイは、運転中に必要な安全情報やルートの情報などを、実際の景色に重ねて表示することができるディスプレイです。実際の対象物までの距離に応じた、奥行き感のある表示を行うことができます。ドライバーは最小限の視線移動、及び焦点調整によって、安全情報やルート情報の確認を、安全かつ快適に行うことができるようになります。将来に向けて、安全のための機能等もどんどん増えていっていますので、より多くの情報をクルマが持つことになります。3Dにすることで、つまり現実の、実際のものに重ねることで、よりお客様が全体の情報を認知しやすくなります。ただこれがかなり難しくて、難しくて。微調整を何度も何度も繰り返しています。

機密上、言えないこともありますが

実際の景色に絵を重ねるって、簡単そうで難しい。人によって座高が違う、つまり目線も違いますし、クルマは停止すると沈みますから、そこでずれが生じる。朝と夜で見え方も全然変わってしまう。だから何回も何回も何回も、今回のデモで使うコースを走り込み、徐々に徐々にソフトをアップデートしていって。ドライバーの目線はカメラで検知したり。機密上詳しくは言えないのですが、実際に絵を重ねたい対象物がクルマからどれぐらいの距離にあるのかとか、車両の傾きとか、そうした情報を全部含めて演算して、上手く重なるようにしています。機密上なかなか言えないことも多いんですけど。

正直、わがままも言いました

ARヘッドアップディスプレイを搭載するため、他の部品の方にも形状を色々変えてもらったりとか、普段だったら絶対しないお願いとか、たくさんさせて頂きました。いろんな担当の方々と情報共有しながら進めてきました。みんなでこのクルマを立ち上げるという強い思いがありましたから。わがままも言わせていただきましたし、まあ喧嘩ではないですけれども、お互いしっかり議論して協力し合ってきました。ここまで一体感を持ってやれば、こんなに困難なことでも実現していくんだなというのは感じました。

未来を安全に、そして楽しくする

霧で路上の白線が見えなかったり、逆光で信号が見えなかったりといった時を想像してみてください。ARヘッドアップディスプレイの完成で、ドライブの安全性は飛躍的に高まります。見通しの悪い曲がり角でアラートを出したり、視力が悪い方のサポートもできるようになりますよね。あとはエンタメ系。天気情報やメールが届いたり、歌の歌詞を出したりと、様々な可能性があります。自動運転時が前提となるものもありますけどね。イノベーションって、こうした技術から生まれるんです。